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3−6−2ペーパーレスの実現

 

CALSはもともと国防総省のロジスティックスの改革に端を発したものであり、ペーパーレスは重要な課題であった、ペーパーレスは情報の電子化により実現され、スペースの削減や情報交換の迅速化、管理コストの削滅といった効果を生み出すものである。

 

CALSの中でいわれているペーパーレスとは、書類の量を減少させるという意味もあるが、主には情報管理の媒体を紙から電子化するということである。

例えば、設計図面はCADによって電子化され、契約書や発注書はEDIの活用によって電子情報としてやりとりされるといったように、従来は紙を媒体としていた情報が急速に電子情報化している傾向にある。

電子化によってペーパーレスを実現することから派生する効果として主に以下のようなものがあげられる。

・書類の保管スペースの削減

・情報交換の迅速化

・情報検索の高速化

・情報の再利用

・管理コストの削減

このように、CALSは企業活動のほとんど全ての情報を電子化するための技術力を持っており、紙の削減が実現されている。

 

図3−13 CALSによるペーパーレスの実現

070-1.gif (26557 バイト)

出典:NTTデータ経営研究所

 

 

 

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